米国ゴルフでは、毎年6月を「女性ゴルフ月間イベント」として、
女性ゴルファー増加のための活動の集中期間としており、パンデミックで増加した
女性ゴルファーおよび女子ジュニアゴルファーについて、注目し取り上げています。
2019年に560万人だった女性ゴルファーは、
2023年の現在では80万人増の640万人に達したそうです。
増加率でいえば、男性ゴルファーの2%に対し、女性ゴルファーは15%の増加です。
これにより、現在の女性ゴルファー数は、
ゴルファー全体の4分の1以上を占め、過去最高の人数となりました。
これらの原動力として、下記の二つの要因が挙げられています。
・「ジュニア育成プログラム」の豊富さ
・「ゴルフエンターテイメント施設」の増加
「ジュニア育成プログラム」
1986年のNGF調査では、
18歳以下のゴルファーのうち、女子は14%であったのに対し、
現在は38%まで増加していること。
「ゴルフエンターテイメント施設の増加」
TOPGOLFのような楽しい、社交的であり、威圧的でない雰囲気の施設が増加していること。
今後の課題は、女性ゴルファーの成長率を持続させていくことですが、
それには、伝統的なゴルファーから離れることなく若い世代にアピールできるような、
オン&オフ・コースの進化が重要であるとされています。
初心者ゴルファーの受け入れのための認知度向上や支援については、
ゴルフ業界によるイニシアティブが不可欠と言えます。
TOPGOLFのようなエンターテイメント施設は、
日本人には馴染みの深い施設と言えるかもしれません。
従来の日本のゴルフ練習場に飲食やアミューズ性を加えることで、
ゴルフ未経験者の人も気軽に利用しやすくなるメリットがあります。
ゴルフ文化であるクラブ化の手前に、
新規を受け入れる受け皿としてエンターテイメント性が求められ、間口を広げる効果が期待できます。
グッドゴルファーとしてのマナーについても同様、
エンターテイメント性に結びつけて提供できる余地があるかもしれません。
2021年6月にも、『6月は女性ゴルフ月間イベント 〜Women’s Golf Month〜』として紹介しています。
https://www.ngf-fe.org/2021/06/17/6月は女性ゴルフ月間イベント 〜womens-golf-month〜
NGF FAR EAST
代表 宮田 万起子