米国ゴルフ「今期の用品販売」から想定される指導活動について

 

全米オープン期間中、小売業界は、毎年売上の上昇が見込めるそうです。

米国NGFの調査によれば、ゴルファーの80%が過去12ヶ月間に、何らかのゴルフ関連商品を購入し、

今後1年以内にゴルフクラブも購入すると回答しているそうです。

過去1年のゴルフクラブとボールの累積出荷量は前年比+3%であり、

その内訳は、ゴルフボールのような消耗品が7%増に対し、

クラブは+1%とほぼ横ばいの結果となりました。

 

小売業者によると、コロナ禍のゴルフ需要と共に、クラブを買い替えた人が多く、

近年は買い控えの傾向が見られるようです。

もっとも、通常、クラブは4〜6年間隔で買い替える傾向があり、

買い控えをしていたゴルファーが今後ゴルフクラブの購入に向かうものと予想され、

実際の最近の検索データからもクラブへの関心の高さが伺われているそうです。

 

他方で、最近の傾向として、距離測定器といった新しいテクノロジー製品は好調のようです。

こういった需要はゴルファー増加の副産物と見ることができ、

ゴルファーの増加に伴い、プレーフィーや道具の消費が今後も見込めることを示唆しています。

 

今後、日本においても米国と同様、コロナ禍にクラブを買い替え、

クラブの購入時期を見据えているゴルファーに対し、

プロフェッショナルからのアドバイスが求められるのではないでしょうか。

 

また、距離測定器の需要は、セルフプレーが増えていることを示唆しており、

ゴルファーには、測定器を使いこなすための「ナビゲーティング」を学ぶことが求められ、

ゴルフプロフェッショナルには、プレーヤー自身では客観視できない点を分析し、

クラブと距離の正確性を求める指導が求められます。

 

原論より、「バンカーを均したり、ボールマークやディボット跡を修復するだけがセルフプレーではない。

状況を観察する、

ターゲットを定める、

距離を測定する、

クラブを選択する、

ボールの行方を確認する、

アプローチ方法を決定する、

アンジュレーションを見る、

パットラインを読む。

これら全てがキャディーに代わって自ら行わなければならないナビゲーティングである。」

 

 

NGFのゴルフ原論にある「ナビゲーティング」を、今後の皆さまの活動にご参考ください。

 

ゴルフ基礎原論 第二部ゴルフマネジメント科学 第二章 コースマネジメント

 「ナビゲーション」https://www.ngf-fe.co.jp/member/g/software/text/GF/GF_2_2-3.html

 

自信を持ってセルフプレーができるよう導くきっかけに繋がることを期待しています。

 

NGF FAR EAST

代表 宮田万起子