米国では、ゴルファー人口がここ数年で大幅に増加し、
これに伴いゴルファー層の多様化が生じ、特に女性と有色人種のゴルファー人口増加が
顕著に現れていることについて前回ご紹介しました。
パンデミック開始以来、過去3年間で最も増えた層は、
6〜17歳までのジュニア層で、約100万人増加しており、
現在は全ゴルファー人口の約13%も占めています。
また、コース以外の施設では4分の1以上の利用者が18歳未満のゴルファー層です。
また、女性層の割合は利用者全体の4分の1と過去最高の割合を記録していますが、
女子層の中でもジュニア層となると、更に高く36%以上の割合を占めています。
注目すべき点は、ゴルフ界にとってジュニアゴルファーの存在は、
将来的なゴルフ界の成長を後押ししてくれる潜在的需要を示しているということです。
こうした潜在的需要の受け皿として、学校でのゴルフ・プログラムや、
活気あるゴルフ・エンターテイメント施設、好感の持てる若いプロの存在は欠かせません。
ジュニア層にとって、ゴルフが「クール」なスポーツと認識されることが必要です。
ゴルフプロフェッショナルは、今の子どもたちが憧れるような存在に
ならなければいけないと、改めて襟を正す必要がありそうです。
ツアープロの姿はわかりやすい憧れの存在かも知れませんが、
ゴルフプロフェッショナルの存在も、
大人として、社会人として、懸命に働いている姿を見せられる職業です。
ある時は、教え諭してくれることで公平を示し、
ある時は、賞賛してくれることで揺らぎない自信を与えてくれる、
そんな大人に出会えることで、子どもたちは、
将来、社会で生き抜く勇気を持ちながら、果敢に立ち向かっていくことができます。
最近では、NGF会員のお子さん達が成人し、
NGFエデュケーター資格を取得されるケースも増えています。
NGFエデュケーターとしての親の背中を見て、
お子さんがゴルフプロフェッショナルとしての職業を選択されてのことかと思います。
こうしたエデュケーターに対して、NGFとしても誇りと敬意を感じます。
NGF FAR EAST
代表 宮田 万起子